ティラノスクリプト:マウスカーソルに画像を設定する[cursor]

[cursor]タグの機能とは

 マウスカーソルに画像を設定することができます。画像は data/image フォルダに配置してください。使用可能な画像形式は gif png jpg です。ゲーム中に何度でも変更することが可能です。ゲームでの標準カーソルを指定したい場合は data/system/Config.tjsのcursorDefaultを変更します。
 [cursor]タグで一時的に変更したマウスカーソルは、defaultを指定するとシステムの標準カーソルに戻ります。

2023/3/30追記
[cursor]タグがいつの間にやら強化されていたようで、何かボタンの上だったり、クリッカブル(当たり判定)だったりに重なった時にもカーソルが変化するように出来るようです。

パラメータ必須解説初期値
storageマウスカーソルに設定する画像ファイルを指定します。画像はdata/imageフォルダに配置します。defaultと指定するとデフォルトのカーソルに戻せます。
x指定した数値の分だけ、マウスカーソルに設定する画像を左側にずらすことができます。0
y指定した数値の分だけ、マウスカーソルに設定する画像を上側にずらすことができます。0
typeボタン類にマウスを載せたときのカーソルを変更したい場合、このパラメータにpointerを指定します。(ボタンの重なりやクリッカブルの上だけで変化)default
auto_hideプレイヤーが一定時間マウス操作をしなかった場合にマウスカーソルを自動で非表示にするための設定です。trueで自動非表示が有効、falseで自動非表示が無効(常にマウスカーソル表示)になります。また、2000のように数値を指定することで、マウスカーソルの自動非表示を有効にした上でマウスカーソルを非表示にするまでの時間をミリ秒単位で設定できます。
click_effectクリックエフェクトを有効にするかどうか。trueまたはfalseで指定します。
e_widthクリックエフェクトの横幅をpx単位で指定します。
e_opacityクリックエフェクトの最初の不透明度を0~255で指定します。
e_timeクリックエフェクトの表示時間をミリ秒単位で指定します。
e_colorクリックエフェクトの色を指定します。
e_blendクリックエフェクトの合成モードを指定します。[layermode]タグのmodeパラメータと同じキーワードが指定可能です。normalやoverlayなど。
e_scaleクリックエフェクトの拡大率をパーセント単位で指定します。たとえば200と指定すると、エフェクトサイズが最終的に200%になるように拡大されていきます。
ティラノ公式より引用

[cursor]タグのパラメータ一覧

デフォルト(システム的に)のカーソル変更

 基本的なカーソル画像の変更をします。これは一時的なものではなく、デフォルト(システム)で変更するものです。

画像を作成する

 何はともあれ画像が無ければ変更するものも出来ません。なので、必要な画像を用意しましょう。いちもんじはオレの推しの命が危ない!?というゲームで、カーソルを銃口マークにしております。(隙あらば宣伝)

 その時の画像は32×32ピクセルの大きさのpng形式のものです。ちなみにファイル名はka-soru.pngです。これを、data/imageの中に置きましょう。
 ここでマウスカーソルの素材も配布しています。もしも良いのが無いぞ!って方は、規約の範囲内で良かったらどうぞ。↓


 ちなみにオレの推しの~はティラノビルダーで作成しているのですが、私はdata/image/cursorというフォルダを作成して(?)その中に入れているようでした。ビルダーの仕様なのかなんなのか今になってはもう思い出せませんが、もしもビルダーユーザーでカーソルが変更できないんだが!?って方はやってみてください。

cursorDefaultの変更をする

 まず、data/system/Config.tjsのcursorDefaultの変更をしましょう。エディタをダウンロードしていると便利です。エディタについてはこちらの記事でまとめられています。いちもんじが使っているエディタはこちらです。サクラエディタ

 106行目以降からこのようなスクリプトが見つかりました↓

// ◆ マウスカーソル
// マウスカーソルを指定します。画像ファイルも指定することができます
// defaultを指定すると、通常の矢印になります。
// 独自の画像カーソルを使用したい場合はimageフォルダに配置した上で、ファイル名を指定してください
// [cursor]タグを使って、ゲーム中に変更することもできます。

;cursorDefault = default; // 通常のマウスカーソル

ここの一番下、;cursorDefault = default; // 通常のマウスカーソル の部分を変更しましょう。

;cursorDefault =ka-soru.png;

 これで無事に変更することが出来ました。

[cursor]タグの使い方

 作成した画像をdata/imageに配置して、storageでファイル名を指定すればOKです。簡単ですね。

[cursor storage=”my_cursor.gif”]

↓以降2023.03.30追記↓
このタグはfirst.ksなどで読ませておくと、最初からカーソルを変更してくれます。もしもオンマウス時にカーソルを変化させたい場合はこんな風に記述しましょう。

;ボタンの上にマウスカーソルを乗せたときの画像を変更
[cursor storage="onmausunotokinogazou.png" type="pointer"]
;一定時間マウスの操作がなかった場合にマウスカーソルを非表示にする
[cursor auto_hide="true"]

;クリックエフェクトを使いたい場合は、まず最初に有効にする
[cursor click_effect="true"]

;クリックエフェクトの設定変更
[cursor e_width="200" e_color="0xff0000" e_time="600" e_scale="200" e_blend="normal" e_opacity="100"]

;クリックエフェクトの設定変更(デフォルト設定)
[cursor e_width="100" e_color="0xffffff" e_time="300" e_scale="120" e_blend="overlay" e_opacity="204"]

その他のコードも公式から引用しますね。
マウスをクリックしたときにふわ~っとなる表現とかがクリックエフェクトですね。

nomalとoverlayを試してみましたが、こんな感じです。(ゲーム画面は今制作中のゲーム、仮題「黒薔薇」より。)

e_blendには、

mode合成方法を指定できます。以下のキーワードが指定できます。
multiply(乗算)
screen(スクリーン)
overlay(オーバーレイ)
darken(暗く)
lighten(明るく)
color-dodge(覆い焼きカラー)
color-burn(焼き込みカラー)
hard-light(ハードライト)
soft-light(ソフトライト)
difference(差の絶対値)
exclusion(除外)
hue(色相)
saturation(彩度)
color(カラー)
luminosity(輝度)
公式から引用

これらが指定できます。

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