ティラノスクリプト:メッセージコンフィグ[message_config]禁則・字詰め・行間・「」の処理等

まずはティラノスクリプトのアプデをしよう

 このタグはティラノスクリプトV515以降でのみ使用可能です。ってことで、アプデがまだの方はまず最初にアプデをしましょう!!

[message_config]タグの機能とは?

 メッセージに関連する詳細な設定を行えます。省略した属性の設定は変更されません。って公式では滅茶苦茶シンプルに書かれてますけど、これゲーム作りにこだわる人にとっては滅茶苦茶貴重な大事なタグですからね!パラメーターを見て行きましょう!

[message_config]タグのパラメーター一覧

パラメータ必須解説
ch_speed_in_click文字表示の途中でクリックされたあとの文字表示速度。1文字あたりの表示時間をミリ秒で指定します。
defaultと指定した場合はクリック前の文字表示速度を引き継ぐようになります。
effect_speed_in_click文字表示の途中でクリックされたあとの文字エフェクト速度。0.2s、200ms、あるいは単に200などで指定します。例はいずれも200ミリ秒となります。
defaultと指定した場合はクリック前の文字表示速度を引き継ぐようになります。
edge_overlap_text縁取りテキストの縁をひとつ前の文字に重ねるかどうか。trueまたはfalseで指定します。現状はedge_methodがstrokeの場合にのみ有効なパラメータです。
speech_bracket_floatキャラのセリフの最初のカギカッコを左側に浮かして、開始カギカッコの下に文字が周りこまないようにするための設定です。trueを指定すると、開始カギカッコだけが左側にずれます。falseで無効。trueのかわりに20のような数値を指定することで、開始カギカッコを左側にずらす量を直接指定できます。
speech_margin_leftspeech_bracket_floatが有効のときに、さらにテキスト全体を右側に動かすことができます。trueで有効、falseで無効。20のように数値で直接指定することで全体を右側にずらす量を直接指定できます。
kerning字詰めを有効にするか。trueまたはfalseで指定します。フォント、もともとの字間設定、プレイヤーの使用ブラウザによっては効果が見られないこともあります。(高度な知識:CSSのfont-feature-settingsプロパティを設定する機能です)
add_word_nobreakワードブレイク(単語の途中で自然改行される現象)を禁止する単語を追加できます。カンマ区切りで複数指定可能。
remove_word_nobreak一度追加したワードブレイク禁止単語を除外できます。カンマ区切りで複数指定可能。
line_spacing行間のサイズをpx単位で指定できます。
letter_spacing字間のサイズをpx単位で指定できます。
control_line_break禁則処理を手動で行なうかどうかをtrueまたはfalseで指定します。。や、などの特定の文字が行頭に来ていたとき、そのひとつ前の文字で改行するようにします。基本的にはこれを指定しなくても自動で禁則処理が行われますが、フォントの設定(エフェクトや縁取りなど)によっては禁則処理が自動で行われなくなることがあるので、その場合はこのパラメータにtrueを指定してみてください。
control_line_break_chars行頭に来ていたときに禁則処理を行なう文字をまとめて指定します。デフォルトでは、。)」』】,.)]が禁則処理の対象です。

 おいおいおいおい!「」の処理に関してはプラグインがあるほど結構大事な機能だぞ!!これがタグひとつで解決するだと!?驚きだよ!!

[message_config]タグの使い方

;クリックされても文字表示速度を変更しない
[message_config ch_speed_in_click=”default” effect_speed_in_click=”default”]
;クリックされたら残りを瞬間表示
[message_config ch_speed_in_click=”0″ effect_speed_in_click=”0ms”]
;セリフの先頭のカギカッコだけを左側にずらして、カギカッコの下に文章が回り込まないようにする
[message_config speech_bracket_float=”true”]
;”――”はワードブレイクされてほしくない
[message_config add_word_nobreak=”――”]

;行間も字間もめちゃくちゃ広げてみる
[message_config line_spacing=”50″ letter_spacing=”30″]
;ダッシュの字間を詰めてみる
@macro name=”――”
[message_config letter_spacing=”-4″]―[message_config letter_spacing=”0″]―
@endmacro
――力が欲しいか?[l][r]
[――]力が欲しいか?[l][r]

 確か行間についてはこちらの記事で紹介したように[iscript]で設定できたと思いますが、このタグで簡単に調整できるならそっちの方が良さそうですね。
 まあできることがたくさんあって凄い凄い。特に「」の回り込み処理――の禁則処理は凄い凄い。

「」の回り込み処理について

 こちら、実際に一文字が使ってみました。そして分かったことがあります。

大事なのは「キャラクターのセリフに関して」行われる、というところです。
ナレーション(?)で「」を付けてもこの処理は行われません。

 これがナレーション、つまり#だけで名前がない人の発言での場合↓。

「」の回り込みが行われていない

 回り込みが行われていませんね。というかそもそもナレーションは「」使いませんけど。
 で、こっちがしっかりと名前のついているキャラクターの場合↓。

ちゃんと回り込みが出来ている!

「の真下にセリフが来ていない!!これはしっかりと回り込みが出来ている!!これはすごい。これはすごいぞ…!

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